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授業が生きるブックトーク すべての教科で本との出合いを
明日の単元の展開
授業が生きるブックトーク すべての教科で本との出合いを
鈴木喜代春・監修、
ブックトーク研究会・編
ISBN978-4-87077-192-5
本体1,500円+税

品切れ
授業の理解を深め、学力がアップする「読書指導法」
教師が行う授業と子どもの読書活動を統一した、画期的実践書。反復練習の授業で学力を、読書で感性を豊かに、こうした二者択一では、どちらもうまくいかない。


授業内容に沿った本を学習指導の中で魅力的に紹介していくと・・・
* 授業そのものも生き生きとして、
子どもの集中力と意欲が向上
* 子どもは紹介された本を読み、授業中にわからなかったこと
わかったつもりだったことを深く理解し、 授業の理解度がアップ
* 自分で課題を見つけ、自分で問題を解決する、主体的人間に成長する


日本子どもの本研究会会長・黒澤浩氏 (全国学校図書館協議会参与) 熱烈推薦の本!

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ストーリーテラー・語り手の待望の書
ブックトークと展開例
国語・社会・理科から体育・図工・家庭科・・・様々な教科のテーマに沿って「いつ、どこで、どんな本を紹介するか」「教師の発問や行動」「子どもの作業のさせ方」「授業時間の目安」などを、具体的に紹介。展開例のうち、6つを実践例として、子どもの反応や発言授業で工夫・苦労した点、反省点など、特に詳しく記載。
ブックトークの手引き一覧
各学年ごとに、教科、テーマ・単元、テーマに沿った本(著者・出版社)などを一覧にしている、便利な一覧表。
Q&A 
「ブックトークの前後に準備することは?」「本の紹介は、担任よりも専門家に任せたほうが良いのでは?」「読書は家庭に任せて、学校ではもっと学力をつけて欲しいと言われたら?」「教科書をこなすだけで精一杯。本の紹介まで出来ない。」など、教師の悩みや疑問に答える。
コラム
「ブックトークと読み聞かせの関係」「本選びにブックリストの活用法を」「学級指導でも使えるブックトーク」「お気に入りの1冊を持とう」「著者権ミニ知識」など、役立つ情報満載。
特別寄稿
「ブックトークの授業をする先生方へ」鈴木喜代春著。

ブックトークの授業をする先生方へ

鈴 木 喜 代 春  
                      
週休二日制が導入されて、数年が経過しました。2002年に始められた総合的学習も、さまざまな取り組みが行なわれています。

しかし週休二日制による授業時数の減少や、総合的学習を実施するための学校生活の多忙化などが、子どもたちの学習そのものに影響や変化を与え始めています。

 ここで教師が特に考えなければならないことは、どのようにして、子どもたちが自分を見つめ、社会を生き抜いていく力をつけるかということです。
その一つに「ブックトーク」を授業に取り入れるという学習の方法があります。

≪学習活動を活発にするブックトーク≫
各教科の一つの単元(教材)の、(1) 学習のはじめ(導入)、(2) 学習のまとめ、(3) 学習の発展、でその単元(教材)と関係のあるたくさんの本と出会わせることによって、学習活動がとても活発になっていきます。

たくさんの本には、学習する単元(教材)とつながる事実や真実などが書かれているので、子どもたちの興味と関心をひきつけて、学習活動を活発にするのです。

≪学習内容を充実させるブックトーク≫
子どもの学習活動が「ブックトーク」によって活発になるとともに、その学習する内容をより深く、より広く、充実したものにしていくことになります。
子どもたちはたくさんの本から、たくさんの事実や真実などを学びとり、活発に話し合い、思考活動を展開するので、学習内容も深まり、広まり、充実したものになるのです。

≪子どもを本好きにするブックトーク≫
「ブックトーク」は、学習活動を活発にし、充実したものにするとともに、子どもたちを、本の好きな子どもにします。

子どもたちは、「ブックトーク」の授業によってたくさんの本と出会います。そのさまざまな本によって子どもたちは、本のすばらしさを発見し、本に対する興味と関心をさらにたかめます。
時間があれば図書室へ行って、自分で本を探し、本を読む子になるのです。

≪子どもに生きる力を獲得させるブックトーク≫
教科の中でのブックトークは、学習活動を活発にし、学習内容を充実したものにし、さらに、子どもに本のすばらしさを発見させ、本の好きな子、本を読む子にします。

子どもたちは、本を読んでは学習に取り組み、学習内容をもっと深め、広めていきます。こうして子どもたちは、自己表現の意欲の旺盛な子どもになっていくのです。自己表現のたくましい歩みは、まさに生きる力です。

ブックトークは、こうして子どもたちに、生きる力を獲得させていきます。

≪「読書活動」のなかのブックトークと「教育」の中のブックトーク≫
ところで「ブックトーク」は、これまでは「読書活動」「読書運動」の視点で、とらえられ、研究され、実践されてきました。

それはそれとして、すばらしいことです。が、同時に、ブックトークは、「読書活動」「読書運動」という視点だけではなく「教育活動」「教科学習」「授業実践」という視点でも、とらえていくことが重要なことではないかと考えるのです。そうした授業実践が始まりました。

つまり「読書活動」と「教科の授業」の統一という視点でとらえていくということです。

「授業」には、ねらう主題(テーマ)があって、その主題を追求していきます。本にも主題(テーマ)があって主題を追求して書かれています。したがって「読書」でその作品の主題を追求していくことこととは、授業の中でのブックトークで、子どもたちが授業と本とで主題を追求していくのと重なることになります。当然のこととして、子どもたちの学習活動は活発になり、学習内容は深まり広まります。
このことが、「読書」のブックトークと、「授業」のブックトークの統一です。いまこの「ブックトーク」の統一が、学校教育に要求されているのではないでしょうか。

≪ブックトークのカリキュラムをめざして≫
この本では「読書」と「授業」のブックトークの統一を求めながら、「ブックトーク」の「カリキュラム」づくりをめざしています。

各学年と、各教科でどのように「ブックトーク」をすすめていくかということを、具体的に単元名をあげて、「授業」のどこで、どんな本を提示して、「ブックトーク」をすすめるかという提案をしました。この提案がもとになって、さらに「ブックトーク」の「カリキュラム」(計画)づくりの研究がすすみ、実践がかさねられていくことになればうれしく思います。
                      
○はじめに

授業を始める前に

●授業を生かすブックトークの展開と実践  低学年

◇ブックトークの手引き一覧 1年生
1年生ブックトーク展開例【国語科】絵本ってすてき
 【生活科】たねをまいたり、なえをうえたりして育てよう  
 【生活科】お正月っていいな
 【図工科】いろいろな紙であそぼう
 【体育科】からだってふしぎだね

◇ブックトークの手引き一覧  2年生
2年生ブックトーク展開例【国語科】ことばあそびは楽しいよ!
 【国語科】ふしぎな海の生き物
 【生活科】秋となかよしになりたいな
 【生活科】生き物の世話をしよう
 【生活科】1年生といっしょに遊ぼう             

※低学年実践例
 <1年生・生活科 からだってふしぎだね>
 <2年生・国語科 ふしぎな海の生き物>


●授業を生かすブックトークの展開例と実践  中学年

◇ブックトークの手引き一覧 3年生
3年生ブックトーク展開例【国語科】詩っておもしろい
 【国語科】科学読み物を読もう
 【社会科】町にでかけよう
 【理 科】じしゃくであそぼう
 【図工科】なにができるかな
 【保健科】からだを知ろう
 【総合科】障害ってなに?


◇ブックトークの手引き一覧 4年生
4年生ブックトーク展開例【国語科】平和について考えるI
 【社会科】昔のくらしをさぐろう
 【理 科】星空はロマンチック
 【理 科】自然ってすごい!
 【音楽科】音楽ってすてきだよ!
 【総合科】地球にやさしく
 【総合科】人にやさしく

※中学年実践例
 <3年生・国語科 科学読み物を読もう>
 <4年生・社会科 昔のくらしをさぐろう>

●授業を生かすブックトークの展開と実践  高学年

◇ブックトークの手引き一覧 5年生
5年生ブックトーク展開例【国語科】椋鳩十ってすばらしい
 【社会科】農業のいろいろ
 【社会科】公害問題って?
 【理 科】天気ってふしぎ
 【音楽科】楽しい音楽がいっぱいだ
 【家庭科】針と糸となかよくなろう
 【保健科】正しく病気を知ろう
 【総合科】たいせつなお米

◇ブックトークの手引き一覧 6年生
6年生ブックトーク展開例【国語科】短歌や俳句はおもしろい
 【社会科】戦争と平和について考えようII
 【社会科】生活に生きる憲法
 【理 科】地球っておもしろい!
 【理 科】からだってすごい
 【家庭科】食生活を見直そう
 【総合科】人々のいろんな暮らしがあるんだな

※高学年実践例
 <5年生・理科 天気ってふしぎ>
 <6年生・総合科 人々のいろんな暮らしがあるんだな>

Q&A
1.ブックトークの授業前に準備することは?
2.楽しいブックトークにする工夫は?
3.授業をした後に必要なことは?
4.あまり本を知らないので自信がない・・・
5.本を紹介したって、今の子は忙しいから本を読まないのでは?
6.国語や生活科以外で本を紹介するのって必要?
7.「学校は教科書のないよう理解が先決。読書は家庭で」と言われたのだけど
8.ブックトークっていつごろから行われているの?
9.教師がやるよりも、専門家に任せた方がいいのでは?
10.図書館のブックトークとの違いは?
11.教科書をこなすだけで精一杯。関連本を紹介するなんてとても余裕がない
12.授業で本を紹介するのって、何か法律で定められているの?

ブックトークの授業をする先生方へ・・・鈴木喜代春
あとがき
掲載出版社連絡先一覧

コラム
1.本選びにブックリストの活用を!
2.私の好きな子どもの本の1冊【マイ・ブック】を持とう!その1
3.私の好きな子どもの本の1冊【マイ・ブック】を持とう!その2
4.学習の≪ブックトーク≫に、ボランティアの≪読み聞かせ≫をプラスしませんか?
5.著作権ミニ知識その1―著作権って何?
6.著作権ミニ知識その2―学校教育と著作権
7.本の雑学その1
8.本の雑学その2
9.ブックトークは学級指導でも使えるよ

<お詫び>

『授業が生きるブックトーク』第2刷(2007年4月26日発行)お買い求めの皆様へ
■本文中の参照ページに誤りがございました。
・24ページ、79ページ、81ページ、の参照ページは、正しくは149ページです。
・143ページのイラストの上半分が切れていますが、ミスプリントではありません。
 ただし、第3刷からはイラストを整えます。
※第1刷(2007年2月10日発行)の参照ページは、143ページで合っています。
 ただし、149ページのイラストが、やはり印刷ミスのように見えてしまっています。

★お買い求めいただいた皆様、あらためてお詫びし、訂正いたします。
  第3刷からは訂正し、第2刷には訂正表を挟み込むことに致します。
ご感想が寄せられています。


授業に結びついたブックトーク、ということで今までにないテーマだと思いました。
ブックトークをきっかけに、子どもたちが数多くの本と出合うというのは、素晴しいですね。
(神奈川県平塚市・公務員・男性・52歳)

以前から興味があり、ただいま図書館のボランティアに行っているため、購入してサッと読みました。すごく参考になります。
(高知県・55歳)







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