こどもたちの夢を育てる 一声社
いっせいしゃ
本を読んでのご感想
一声社の本を読んでくださった方々からこんな感想が寄せられています。
その一部をご紹介します。 皆様からのご感想もお待ちしております。
『絵本 ゆかりちゃんとゴンタとゲルダ』
(野原嘉一郎・文 有原誠治・絵) ISBN978-4-87077-198-7 C8793
『絵本 ゆかりちゃんとゴンタとゲルダ』

●感想が寄せられましたのでご紹介します。


● 40歳の女性の方から感想が寄せられました。

友人からすすめられて読みました。世の中には「がんばっている人」ってたくさんいます。でも、生きるために「命をかけてがんばっている人」ってどんな人か ・・・なんて、想像する人はあまりいない。しかもそれが、幼い子どもだなんて・・・。
以前、ゆかりちゃんが入院していた病院に行ったことがあります。ちょうど7月で七夕飾りがしてありました。笹の葉にかかっていた短冊に、小学校低学年くらいの子の字で“自分が長生きできますように”と書いてあり、とても辛かったです。世の中にはいろんな人がいることを知って欲しいです。知ってもらえる本です。                



(40歳の女性の方より)



ゆかりちゃんの「命の時間」
さいたま市小学校四年生  夏穂

 お花を持ったゆかりちゃんとゴンタとゲルダがはねるように緑の草原を歩いていく表紙を見ると、これからとても楽しいお話がはじまるような気がします。

 ゆかりちゃんとねこのゴンタ、犬のゲルダはほんとうに仲よしです。いつもいっしょに散歩したり、一つのソファーに体をくっつけ合うようにしてねています。ゴンタを守ろうとのらねこに体あたりするゲルダ、よぼうちゅうしゃのきらいなゲルダのためにお医者さんの頭をなぐるゴンタ、こんなゆかいな毎日をおくるゆかりちゃんの幸せがずっと続いたらよかったのになあと思いました。

 ところが、ゆかりちゃんは2さい八ヶ月のころ肺芽腫という重い病気になってしまい手術をすることになりました。この病気は子どもにはあまりなく、日本中でも十何人位しかいないむずかしい病気だそうです。

 おうちの人や、ゴンタ、ゲルダもどんなにおどろき、心配したことでしょう。でもお母さんは心配でたまらないのに、ゴンタのごはんやゲルダの散歩を忘れませんでした。ゆかりちゃんのお母さんはやさしいだけでなく、こんな時でもやるべきことをきちんと守るような心の強い人でした。
 わたしのお母さんはやさしいけれど、心配のあまり、ないてばかりいるかもしれません。

 半年後、ゆかりちゃんはたん院したので、わたしはホットしました。でも一年位たつとさい発したのです。こんどは、ほうしゃ線ちりょうや、化学りょう法などのつらいちりょうのくり返しです。

 ゆかりちゃんのかみの毛がみんなぬけてしまいました。この時がゆかりちゃんの一番つらい時だったのではないかと思います。
 わたしはちょっとかみの毛を切りすぎただけですごくおこったりするけれど、ぬけてしまうなんて悲しくてないてしまうでしょう。

 「ちりょうほうがなくなりました。」といわれたゆかりちゃんはたん院してきました。お母さんは、ゆかりちゃんの“命の時間”を大事にしてあげようとしました。ゆかりちゃんはお母さんの学校のじゅ業に参加して歌を歌ったり、六さいのおたん生会もしました。
 「わたし、しあわせよ。ずっとわすれないでね。」といったゆかりちゃんは、みんなとおわかれする日が近いことを知っていたのかもしれません。六さい一ヶ月でゆかりちゃんは死んでしまいました。

 ゆかりちゃんが病気にならずに学校に行っていたら、大きな声でたくさん発言する子になっていたと思います。動物をかわいがったり、友だちをたくさん作って遊んだりする子になっていたでしょう。

 わたしは、この本を読んで重い病気で苦しんでいる子、小さい時になくなってしまう子がいることを知りました。その子たちのためにわたしが何か役に立つことがあるかなと考えています。                

おわり



「ゆかりちゃんとゴンタとゲルダ」を取り寄せて読ませていただきました。
落ち着いた表現と静かな語り、そして優しい挿絵の絵本で、柳戸さんを思い浮かべながら読んでしまって涙が出てきてしまいました。

おじい様はもっとたくさんのあふれるような思いを抱えながら絵本を作られる過程の中で削っていかれて、この1冊の絵本に思いを凝集されたのだろうなと思いました。

闘病中の子ども達が、ただ治療だけの毎日とならないように、子どもだからこそ得られなければならない権利を保障されるように努力していかなければならないと改めて思いました。


真田英子(看護学校教諭)



「ゆかりちゃんとゴンダとゲルダ」を拝読いたしました。
短い言葉の中に、子供を亡くされる気持ちや、亡くなっていくゆかりちゃんの気持ちがいっぱいに感じられました。

最後の方にある「ゆかりちゃんは みんなとお別れすることが近いことがわかっていたのです」という件には、子供でもきちんと色々なことが分かっているのだなと思いました。

それだけに、辛い治療のこと自分の命の時間のことなど、こんな小さい子が受け止めているんだな、と思うと涙が浮かんできました。

柳戸さんの活動をはじめて知ったのは、先日の毎日新聞掲載のシンポジウム記事でした。
柳戸さんは親の会「びすけっと」や「じゃんけんぽん」なども催されておられるようで、 今の活動の状況や、病院の課題や会を継続するにおいての課題など、色々と教えてくださいませんでしょうか?


早川きよ (NHKさいたま放送局カメラマン)

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